中古車を日本のオークションから購入する②

 

日本で開催される中古車オークションは、各オークションで規模は違いますが、大きな会場では、朝9時に競りが始まり、終了するのは夜中ということも珍しくありません。

 

会場には、専門の検査員が常駐しており、出品車両を1台1台チェックして、外装・内装の状態・装備の確認・セールスポイント・注意事項を細かくチェックし、それぞれにランクを付けていきます。

例えば、ランクSは、初年度登録日より6ヶ月未満で、走行10,000キロ以下であることが必須で、すべての状態が新古車両レベルであること。

ランク6は、初年度登録日より36ヶ月未満で、走行30,000キロ以下であることが必須で、新モデルであることや、全ての項目において良い状態であることなど、ランクは、5から4・5、4、3・5、3、2、1、0、R(A)と、続きます。ニュージーランドの市場向けには、平均よりも上の「4」は、欲しいところです。「0」は事故現状、「RやA」は事故歴アリ等です。付けられたランクは、購入する側にとって大変参考にはなりますが、ランク「4」でも、ニュージーランドでは修理が必要になる場合があります。ニュージーランドの基準とは少し違う部分があるのです。

 

当社が日本のオークションから車両を購入する場合、会場に、別途、検査員を派遣します。この検査員の基準は、ニュージーランドスタンダードなので、ランクに隠れて見えない部分の状態をチェックします。

次回は、実際に車両入札から購入までをご説明します。

 

村東みやこ:ニュージーランドクラシック代表。2006年より、クライストチャーチにて中古車・クラシックカーの輸出入と、修理・車検(WOF)のサービスを承っている。┃ Imports Exports Classic cars┃New Zealand Classic Cars┃W:nz-classic.com

   

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.92201711月号)」に掲載されたものです。


「日本から車を購入する」ことについて記事に書いている影響もあり、最近は特に「日本の中古車オークションから車両を購入する場合」についての問い合わせが多くなりました。日本の中古車オークションは、北は北海道から南は沖縄まで、入札会を含めるとその数100会場以上が、月曜日~土曜日まで開催されています。それらのオークション会場で取引される車両台数は延べ8万台前後です。さすが車大国、日本です。次回のコラムでは、オークションがどのように行われるのか詳しくご説明します。

 

執筆:村東みやこ。ニュージーランドクラシック代表。2006年より、クライストチャーチにて中古車・クラシックカーの輸出入と、修理・車検(WOF)のサービスを承っている。┃ Imports Exports Classic cars┃New Zealand Classic Cars┃W:nz-classic.com

  

 

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.91201710月号)」に掲載されたものです。

 


クルマはどこから買えばいいのか?

ニュージーランドでは車は必需品。

でも、どの購入方法が一番お得なのか、自分に合っているのかの判断が難しいところです。

 

 <<Trade Me>>

個人売買のクルマも、車屋の販売車両も、このサイトを見れば販売情報が満載です。但し、特に個人売買のクルマは購入前にローンが残っていないか、事故車でないかなどを確認しておかないと、購入した後で問題が発覚してもクレームや返品ができません。

 

<<中古車販売店やターナーズオークション>>

 

Trade Meに掲載されている車が中古車屋の在庫の場合、個人から購入するよりもリスクは低いですが、それでも事前にテストドライブや保証の確認を明確にしておくことをお勧めします。この2方法は勿論英語でのやり取りになります。自信がない場合は、思い切って日本の中古車ディーラーやオークションから買って個人輸入するのも方法です。日本語でやり取りできるメリット以外に、車種やモデルの選択肢は大きく広がります。   


今日は、最近ご依頼が多いこのトピック。

私自身、車を購入するときは、下取り以外殆ど日本のオークションから直接購入します。理由は選択肢の多さと、もともとの品質が確認できるからです。日本のオークションでは、全国約130会場、毎日2万台以上の車が出品されています。

オークションでは、事前にプロの検査員が不具合とセールスポイントをチェックします。その状態票をもとに、現場に居るスタッフが現車を確認します。

ニュージーランドの中古車業者は、このオークションから輸入した車両を店頭販売する前に、不具合を修理してしまうのですが、私はそこが知りたいのです。

自分の在庫として購入する場合は、追々お客様へ販売することになるので尚更です。最近では私が在庫を購入するより、お客様と一緒に日本のオークションから車選びをするスタイルが主流になって来ました。

自身が購入する車を元の状態から知りたい。当然の要望で、とても大切なことだと思います。