カンタベリー大学の学生、そしてJ-SOCの会長でもあるクリスタルさんのエッセイ

『日本に8週間滞在した際に経験した事』をご紹介

 

 

 今年の1月に日本に行った時、Airbnb(民宿・宿泊施設の検索サイト)を使いました。私のホストは60代のおばあさんでしたが、英語もドイツ語もペラペラだったのでびっくりしました。でも、初対面なのに「どうしてあなたは太ってるの」と聞かれました。ニュージーランドではこういう質問は失礼なので、びっくりしました。

 

 日本人の友達が毎週金曜日に私を居酒屋に連れて行ってくれました。飲めば飲むほど日本語が上手になるような気がしました。でも時々失敗もしました。LINEで彼氏のことについて「辛い」というメッセージをもらった時、「辛い」は「からい」だと思って「え!?彼氏を食べたの」と思ってしまいました。

 

 こんな経験のおかげで、恥ずかしがらないで日本語を話せるようになりました。間違えてもどんどん使ったほうが話せるようになることがわかりました。教科書からだけではわからないいろいろな経験ができてとても楽しかったです。

 

※J-SOCとは、地元の大学生が日本の文化や言葉に興味を持ち、日本人と交流したいと思っている人たちの集まり、異業種交流グループ。

 

 

荻野雅由 :カンタベリー大学人文学部日本プログラム、レクチャラー。ニュージーランド日本研究学会(JSANZ)副会長。ワイカト大学人文学部応用言語学科博士課程修了。博士(応用言語学)。言語習得と日本語教育学に興味を持っています。

  

 

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.92201711月号)」に掲載されたものです

 

カンタベリー大学で日本語を学んでいる

Geordie君のエッセイ『私にとっての日本』

の一部をご紹介。

 

 変わらぬ日本への熱い思い

 

私は、子どもの頃に両親と映画『東京物語』を見て、日本について「おとなしい・丁寧・勤勉」という印象を持つようになりました。10歳の時、ポケモンやジブリなどのアニメに出会いました。その印象は「元気・豪快・楽しい」で、『東京物語』で持った印象とは違うものでした。そして、日本の歴史、音楽、武道などに魅力を感じ、高校で日本語を勉強しました。その時に出会った先生の影響で、将来日本語の先生になりたいと思うようになりました。

三年前に日本政府の「21世紀東アジア青少年大交流計画」の参加者に選ばれ、東京と長野に滞在している間に、日本の印象はどんどん変わっていきました。自然が美しくて環境にやさしい国。長い歴史があるのに最先端の技術を暮らしに取り入れている国。日本への印象は経験すればするほど変わっていくと思います。しかし、私の日本に対する情熱はずっと変わらないと感じています。

 

 

荻野雅由 。カンタベリー大学人文学部日本プログラム、レクチャラー。ニュージーランド日本研究学会(JSANZ)副会長。ワイカト大学人文学部応用言語学科博士課程修了。博士(応用言語学)。言語習得と日本語教育学に興味を持っています。

  

この記事は、ニュージーランドの日本語フリーペーパー「KIWI TIME Vol.91201710月号)」に掲載されたものです。